FileMaker Goの無料相談,フリー

データベースとは何か

データベース

第1回 データベースとは何か

●目的

 「データベース」という言葉を耳にしない日はないでしょう。
コンピュータの主な用途は,データを処理することです。つまり,データベースなくしてコンピュータは成り立たないといっても過言ではありません。
ところが,データベースの難解な実装技術ばかりが話題の中心となっているため,バリバリのエンジニアでもない限り,会話にさえ着いていけない人が多いのではないでしょうか。これでは,管理者や初級エンジニアの不安は募るばかりでしょう。

 そこで、この講座ではあらためて「データベースとは何か?」
を原点に立ち返って解説し,データベースにかかわる基礎的な知識をマスターした上で,データベースの実装技術を概観します。何事も基礎をマスターするほど心強いことはありません。それでは,はじめましょう!

●データベースとデータ・ファイルの違い

 データベース(DataBase:DBと略すことが多い)とは,
データの集合体という意味です。
データベースという用語は,コンピュータの分野だけで使われるものではありません。皆さんの手帳に得意先の電話番号が記載されているなら,それも立派なデータベースです。電話番号をフロッピ・ディスクやハード・ディスクにデータ・ファイルとして記録すれば,それだけでコンピュータで利用できるデータベースとなります。

 それでは,コンピュータにおけるデータベースとは,データ・ファイルのことなのでしょうか?答えは,YESともNOとも言えます。
例えば得意先の氏名と電話番号を,ワープロ・ソフトのWordで入力し、
これを「denwa.doc」

word 

というファイル名で保存したとしましょう。
このデータ・ファイルの内容を,Word以外のプログラムで読み書きすることができるでしょうか?Word独自のファイル形式で保存されているため,一部のソフトを除けば,他のソフトでは読み書きできませんね。
このように,特定のプログラム(ここではword)に依存したデータ・ファイルは,データベースとは言えません。

今度は,Windows標準のメモ帳などを使って,「氏名,電話番号(改行)」という形式でデータを入力し,これを「denwa.txt」

テキスト

というファイル名で保存したとしましょう。このデータ・ファイルなら,データの格納形式(‘,’カンマで区切られ,改行で1件の情報を表すテキスト・ファイルであること)が分かるので,メモ帳以外のプログラムからでも読み書きできます。これなら,データベースと呼ぶことができます(図1)。

各プログラム
図1●さまざまなプログラムから同じデータ・ファイルが利用できる

このことから,データベースとデータ・ファイルの違いが見えてきたでしょう。データベースの実体がデータ・ファイルであることは事実ですが,データベースと呼ばれるためには,以下の条件を満たしていなければなりません。
 
(1)特定のプログラムに依存しないこと
  (プログラムと独立したデータ・ファイルであること)
(2)データの格納形式が公開されていること
  (任意のプログラムから読み書きできること)
(3)容易にデータを操作できること
  (登録,読み出し,更新,削除,など)

データベースの構造やデータの格納形式のことをスキーマ(schema)と呼ぶこともおぼえておいてください。

●データベース・エンジンの役割

 データをカンマで区切って格納する形式のデータ・ファイルのことを,
CSV(Comma Separated Value)ファイルと呼びます。
CSVファイルは単純で取り扱いやすいので,異なるOSや異なるプログラムの間でデータを交換する際によく使われます。CSVファイルなら,皆さんがオリジナルのプログラムを作成して,データを読み書きすることも容易でしょう。

ところが,実際のデータ・ファイルには,マイクロソフトのデータベース・ソフトであるAccessで使われているMDBファイルのように,データ・ファイルの構造が公開されていないものも多くあります。この理由は

(1)データ・ファイルの構造が企業秘密であるから,
(2)たとえ構造を公開したとしても,複雑すぎるために取り扱いが困難だからです。

 そこで,市販のデータベース管理システム(Access,Microsoft SQL Server,及びオラクルのOracleなど)では,データ・ファイルを読み書きするための専用のプログラムを提供しているのが一般的です。
 このようなプログラムのことをデータベース・エンジンと呼びます。エンジンとは,特定の機能に特化されたプログラムのことです。特定のデータ・ファイルを読み書きする機能だけを持っているので,データベース・エンジンと呼ばれます。データ・ファイルの構造は非公開であっても,データベースエンジンを操作する方法は公開されています。
 したがって,データベース・エンジンを仲介させれば,さまざまなプログラムから目的のデータ・ファイルを読み書きすることができます(図2)。

エンジン
図2●データベース・エンジンを仲介させて,データ・ファイルを読み書きする

例えば,先ほど出てきたMDBファイルを読み書きするために,マイクロソフトはMicrosoft Jet Database Engine(単にJetとも呼ぶ)というデータベース・エンジンを提供しています。
皆さんがプログラミング・ツールのVisual Basicなどを使って作成したプログラムからMDBファイルを読み書きするためには,Jetを仲介させることになります。そのほかのデータベース管理システムでも,ベンダーがそれぞれ専用のデータベース・エンジンを提供しています。

●データベース・エンジンとは

主にデータベースを

作成(Create)
読み出し(Read)
更新(Update)
削除(Delete)

する機能を提供します。
これらの4機能は,データベースの基本的な操作であり,この頭文字を組み合わせてCRUD(クラッド)と呼びます。

powered by Quick Homepage Maker 4.91
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional